そもそも販促POPとは?

POP(ポップ)とは購買時点の広告のことです。
Point Of Purchase advertisingの頭文字をとってPOPと呼ばれています。

の広告」という意味をもっていますが、POPはお客さんが商品を買うための手助けとなる一連のツールを指します。
なので、商品の近くに置いてあるプライスカードだけではなく、店内ポスターや店外の立て看板もPOPのひとつです。

POPには、お客さんを売り場に案内する「ガイド」の役割と、どんな商品なのか伝える「接客」の役割があるのです。

販促POPの種類

POPは商品の周りだけでなく、店内外などさまざまな場所で使われます。
そのため、掲示するPOPのサイズや形状、見せ方は多種多様です。
掲示する場所や伝えたい内容によって、効果的なPOPを選ぶようにしましょう。

役割別POP

■陳列時点POP

陳列時点POPは、商品のすぐそばに置いて直接購買を促すものです。
プライスカードやショーカード(カード形POP)があります。

プライスカード ショーカード(カード形POP)
陳列時点POP:プライスカード 商品名や価格、セールスポイントなどを記します 陳列時点POP:ショーカード(カード形POP) 商品の特徴や機能、用途などを記します
▼陳列時点POPを手作りするときのポイント


■店内POP

店内POPは、入店したお客さんを、目的の売り場に導くためのものです。
店内の壁やエスカレーターなどに掲示する、セールの告知・催事場案内なども店内POPに含まれます。

店内ポップ

使用場所別POP

■シーリングPOP

シーリングPOPは、天井から吊り下げる広告です。
天井の空間を使うので、スペースの少ない売り場にも展開しやすいです。
また、お客さんにとって売り場が目につきやすいというメリットがあります。

シーリングPOP


■ウォールPOP

ウォールPOPは壁に取り付ける広告で、主に情報提供を目的としたものです。
セールのポスターや、限定フェアのタペストリーなど、お客さんの目線に合わせて掲示ができます。

ウォールPOP


■フロアーPOP

フロアーPOPは床置きできるタイプの広告です。
立体的な形状で什器として活用できるタイプのものもあります。
床にシートを貼ったりマットを敷いたり広告も、フロアーポップと呼ばれます。

フロアーPOP:床に貼るタイプのPOP


■ショーカード(カード形POP)

ショーカード(カード形POP)は、商品の特徴や機能、用途などを書いたものです。
商品に直接つけたり商品棚に取り付けて、直接商品の購買を促すことができます。

ショーカード(カード形POP)

■店外サイン

店外サインとは、お店の入り口などに置いておく看板のことです。
お客さんを店内へと誘導する効果があります。

店外サイン

機能別POP

■動くPOP(スイングPOP)

動くPOPは、お客さんの視線をとらえやすいので、商品の存在をアピールしたい場合に有効です。
多くの商品が並ぶ棚に、目立たせたい商品がある場合や、商品が小さくて見落とされる可能性があるときに効果的です。

動くPOP(スイングPOP)


■音・映像が流れるPOP

音や映像が流れるPOPは、商品の気配をアピールするのに有効です。
五感に働きかける効果があるので、商品のイメージや特徴がお客さんの記憶に残りやすいメリットがあります。


■光るPOP

LEDなどのライトや照明が付いたPOPです。
お客さんに興味をもってもらいたい場合や、商品を印象付けたい場合に有効です。

光るPOP

効果的な販促POP作成のポイント

POPはお客様目線で作成する

POPは、お店が商品を売るためのものではなく、お客さんが商品を買うための手助けとなるものです。
なのでPOPは、お客さんがどんな商品なのか判断できる「ガイド」である必要があります。

この「ガイド」が不適切であれば、お客さんが売り場で迷ってしまったり、お客さんに不快感を持たれてしまう恐れがあります。
お客さんが知りたい情報を知りたい場所で得られるよう、工夫してください。

GOOD
  • 内容が適切
  • 配置場所が適切
  • 動線が適切
BAD
  • お客さんが理解できない用語を使っている
  • お客さんの目が届かないところに置いている
  • お客さんが売り場にたどり着けなくて迷ってしまう

陳列時点POPを作るときのポイント

陳列時点POPは、商品の周りに置いて直接購買を促すことができる接客ツールです。
お客さんの買いたい気持ちを後押しするには、以下のポイントを踏まえておきましょう。

■POPを作るときに考えるべきことチェックリスト
  • お客さんが:商品の存在に気づけるか?
    商品棚に埋もれている場合は、目立つ色・形状のPOPにしたり動くPOPにするなど工夫しましょう。
  • お客さんが:どんな商品かわかるか?
    専門用語を使わず、ひと目でどんな商品かがわかるように書きましょう。 ショーカード(カード形POP)などを使って、商品特徴や用途などを補足するのもよいです。
  • お客さんが:どんな効果が得られるかわかるか?
    商品を使うメリットをキャッチコピーなどで端的に表しましょう。 ショーカード(カード形POP)にスタッフの商品レビューや利用者の声を記載するのも手です。
  • お客さんが:他の商品とどう違うかわかるか?
    他の商品よりも、なぜオススメなのかわかるようにしましょう。
    例:新商品・○○%OFF・他よりも○倍の効果がある etc…
    ※他社商品やサービスと比較する場合は根拠の記載が必要なので注意してください。

また、POPは手書きでも、パソコンで作ることもできます。
上記のチェックリストを踏まえた上で、手書きがよいのか、パソコンで作る方がよいのか検討してみてください。
手書きPOPは、文字に味わいがでるので温かみが伝わりやすいというメリットがあります。
パソコンで作るPOPは読みやすいフォントで手軽に作成できるメリットがあります。



POPには、お客さんを売り場に案内する「ガイド」の役割と、どんな商品なのか伝える「接客」の役割があることを説明してきました。
お客さんの役に立つPOPを作ることができれば、お客さん自身にもきっとショッピングを楽しんでもらえます。
この記事が効果的なPOP選びや、POPの作成に役立てば幸いです。