STEP1:目的・目標を設定する

ノベルティ企画の最初のステップは、「ノベルティを渡すことでどんな効果を得たいのか?」という、目的や数値目標を決めることです。
目標を考えるときは、「販促効果を高める」「認知度を上げる」といった抽象的なものではなく、具体的な数値を設定しましょう。
企画の提案書などに、数値を用いた説明があれば説得力が増します。

例:
  • 来店者数を〇〇人に増やす
  • 期間中の売上を〇〇%アップさせる

Point
目標が達成できたかどうかは、数値で測定する必要があります。
売上や来客者数など、目標に関連する数値がBefore・Afterでどう変化したか確認できるようにしておきましょう。

STEP2:ターゲットを考える

ノベルティの効果を高めるためには、配る相手に合ったものを作ることが大事です。
どんなノベルティにするかを考える前に、自社のお客さんの特徴を分析して、ターゲットを設定しておきましょう。
具体的なターゲットを設定できれば、どんなノベルティを用意すればいいかイメージしやすくなります。

例:
個人のお客さんの場合
  • 性別は?
  • 年齢は?
  • ライフスタイルは?
  • 興味関心は?
法人のお客さんの場合
  • 業種は?
  • 職種は?
  • 役職は?(決裁者かどうか)etc. 

STEP3:ノベルティ配布の条件と告知方法を決める

ターゲットを明確にしたら、次はどのような条件でノベルティを渡すのか決めます。
売上・客数アップなど、設定した目標に貢献できそうな条件にしましょう。

例:
  • 先着○○名
  • ○○円以上お買い上げの方限定
  • イベント参加された方に
  • カードのポイントがたまった方に etc.

また、ノベルティをプレゼントする取り組みを、より多くのお客さんに知ってもらうために、どんな告知をするのか考えましょう。

「SNSやホームページでお知らせするだけでいいのか?」
「メールを送るのか?」
「店頭にポスターを貼るのか?」
「お店の周りでチラシを配布するのか?」

告知方法は一つだけでなく、いくつも組み合わせて実施できます。
告知方法にはさまざまな手法があるので、以下の記事も参考にしてみてください。

STEP4:予算を決める

次は、STEP3で考えた告知方法を実施するのに掛かる費用を計算しましょう。
たとえば、チラシを配りたい場合、どのぐらいのコストになるのか把握しておきます。

また、ノベルティ企画の実施によって、どのぐらいの売上が見込めそうか概算を見積もりましょう。
このときに、ノベルティの配布が現実的であるかどうかもあわせて検討します。

一般的にノベルティを含む販促費の予算は、業種にもよりますが売上の3~10%程度といわれています。
赤字を避けるために適切な予算を設定しましょう。

STEP5:アイテムを選ぶ

ここまで決められたら、いよいよどんなノベルティを作ればいいのか検討していきます。

STEP2で設定したターゲットにぴったりのノベルティを選びましょう。
また、ノベルティは以下の特徴のものが喜ばれやすいです。

  • 実用性がある
  • 消耗品
  • デザインがおしゃれ・かわいい

以下の記事でも具体的なアイテムを紹介していますので、参考にしてみてください。

STEP6:ノベルティを作る

アイテムの選定が終わったら、実際にノベルティを作っていきます。
ノベルティを作ってくれる業者に発注をしましょう。
ノベルティや販促品には、次のような作り方があります。

  • 既製品に社名のみを印刷する方法
  • 既製品にオリジナルデザインのイラストや写真を印刷する方法(セミオーダー)
  • フルオーダーで作る方法(OEM)

一般的にオリジナリティが高くなるほどコストが高くなります。
どんな方法でノベルティを作るか決めたら、見積もりをとりましょう。
ノベルティ・販促品の業者を利用するときは、以下の点に注意しましょう。

  • 予算に収まるか
    アイテムが決めた予算内に収まるか、見積もり依頼をして確認しましょう。
  • 希望の個数で発注できるか
    見積もり時に希望の個数で発注できるかも確認しておいてください。
    どんなノベルティなのか実物を確認したい場合は、サンプルの取り寄せができるか問い合わせてみましょう。
  • 希望納期に間に合うか
    せっかく作っても希望の納期に間に合わなければ意味がありません。
    納品日がいつになるのか必ず確認しておきましょう。
    名入れ印刷をする場合や、発注する個数が多い場合は納期が長くなるので注意が必要です。

発注したノベルティが自社に納品されたら、仕上がりを確認しておいてください。

STEP7:ノベルティを配布する

STEP3で決めた通り、ノベルティプレゼントの告知予定があれば実施しましょう。
告知をしたら、あらかじめ決めたように、条件を満たした相手にノベルティグッズを配布していきます。

STEP8:振り返りをする

ノベルティ企画の実施が終わったら、目標に対してどのような結果であったか効果を測定しましょう。
数値を分析することで改善ポイントが見つかり、次の企画提案に活かせ、新たな目標を立てることができます。

企画を実行して検証し、次に活かすというPDCAのサイクルができれば、どんどんノウハウが蓄積され、そのノウハウが会社・お店の財産となっていくはずです。


ノベルティ企画の進め方について、ステップフロー形式で説明してきました。
販促企画を進めていくには、なんといっても事前準備が大事です。
いきなりノベルティについて考えるのではなく、事前に目的やターゲット、予算などを考えることで、ノベルティ企画に説得力がでるでしょう。
この記事が企画を実施していく上で役に立てば幸いです。